大学時代から分からなかったことが分かった
ニューメリカルレシピ・イン・シー 日本語版―C言語による数値計算のレシピ
- 作者: William H. Press,William T. Vetterling,Saul A. Teukolsky,Brian P. Flannery,丹慶勝市,佐藤俊郎,奥村晴彦,小林誠
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 1993/06
- メディア: 単行本
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大学時代、大学院生が肌身離さずもっていた本。
どの部屋にいっても、この本があった。
どうしても欲しくなったので、夏休みに本屋さんに取り寄せてもらっていた。
教育論文を書くため、かなり熟読した。
大学時代、スペクトラムのfittingで、
/ndf(自由度)が1に近かったらよく
fittingされているよ。と言われ、わけも分からず、
理由を調べようともせず、ただそれを信じて解析をしていた。
今、何故、そうなのかが分かった。
NUMERICAL RECIPES in C に全て書いてある。
理由つきで。
でも、やっぱりこの本は難しいので、
- 作者: 薩摩順吉
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1989/02/08
- メディア: 単行本
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今まで分からなかったことが、分かる。
最高に嬉しい瞬間である。
分かったことから、新たな疑問が生まれる。
だから、学問は果てがない。
だから学問は虚しい。
学問を虚しいと感じるところから、学問の
スタートとは、有名な森 博嗣先生の言葉である。
100点を取る虚しさともいってたっけなあ。
二十代は、遮二無二勉強をした。研究だけに時間を使ってきた。目の前にある自分だけの問題に興奮し、自分だけの征服感が最高のものだと信じていた。純粋な学問は果てがない。到達感のない虚しさこそが貴重なものだとも思った。
こんなことも言ってますね。
ふと、自分もそんなこと大学生の時に書いたなぁと思って見返してみる。
何故研究をするのかといえば、 自分の中の疑問が一つ、そして また一つと解決していく過程で、新たな発見がある。「はかない」といえば、それまでだが、未知の領域が広がる。 そこに喜びを感じる。 この研究が何に役に立つのか?といわれれば、何も役に立たない。しかし、役に立たないことをするのは、人間しかしない、 人間らしい行動だとも思える
なんて、くさいせりふ。完全に森先生にかぶれていますね。
ちょっと恥ずかしいけれども、こんな風にいつから思わなくなったのかなと
思うと、少し寂しさを感じます。